40歳の節目に定年まで今の仕事が続くか不安になったら
2018/06/01
40歳を迎えたあなたは今、自分がやっている仕事をこれからも続けられると思っているでしょうか?
一般的の定年が65歳となり、更に段階的に引き上げられて我々の年代では70歳定年説もささやかれています。つまり40歳からこの後25年ないし30年仕事をし続ける必要があります。これだけの長い期間を今と変わらず同じ仕事が続けられるとはとても考えづらいのではないでしょうか。
目次
今やっている仕事の大半は技術革新によってなくなるという予測
例えばAIが普及することによって今人間がやってる仕事の大半がなくなってしまうと予測されています。逆に新しく生まれる職業もどんどん増えていきます。つまり今やっている仕事がそのまま続けられるのではなく、時代の変化に合わせて仕事内容が変わっていかなければいけないと予測されるのです。
多くのサラリーマンにとって仕事は生活の糧を得るための手段であるでしょう。要するに給料のために働いていると言う状態です。それでも定年まであと25年、30年という長い時間が残っていますから、それまで働き続ける必要があります。
もしも今あなたがやっている仕事がAIなど技術革新によってなくなる可能性のあるものなら、自分の仕事のやり方や、あるいは仕事そのものを見直した方が良いかもしれません。一昔前ならば一つの会社に定年まで勤めあげることが良しとされていましたが、今後AIなどの技術革新によって大きな変化が来ると予想される昨今、過去の終身雇用モデルは通用しなくなっていきいます。
NECや東芝、ソニーのような大企業でさえ経営が悪化してリストラされる恐れがあります。今の会社に今の仕事内容のまま、定年までずっといられる保証はどこにもありません。
自己防衛として常に自分のスキルを磨き続ける必要がある
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自己防衛として、会社にしがみつくよりも、仮に会社が傾いてしまったとしてもすぐに転職できるように自分のビジネスパーソンとしての技量を常に磨いておいた方が安全です。
そのためには今の会社で眼の前の仕事に真摯に取り組むこと、自分たちの会社を存続・発展させるために仕事に取り組むことで、自然とスキルアップできます。まして、その方がやりがいを持って仕事ができるようになるでしょう。そしてそのような仕事ぶりが会社にも必要とされ、かつ転職する際にも自分のバリューとなります。
転職を視野にいれるのもあり
もちろん今の仕事に全く魅力を感じないなら、今すぐ転職を考えるのも一つの手段です。結婚して子供がいる人でも、子供が大学卒業する位まではお金がかかりますが、それ以降、夫婦2人で暮らす分にはそこまでの収入には必要ないでしょう。一昔前ならこれぐらいのタイミングで早期退職をして悠々自適に暮らすと言う選択肢もありましたが、それぐらいのタイミングを見越して今から転職に備えての情報収集をしておくことも一つの考え方です。
定年までのライフプランを考える
そのためには今後のライフプランを大雑把にでもいいので考えてみることが重要でしょう。例えば今子供が10歳だった場合、子供が大学を卒業するまであと12年間、それ相当の収入が必要です。
また、住宅ローンがある人は住宅ローンを払い終わるまでそれ相当の収入が必要でしょう。仮に30歳で35年ローン組んでいたとしたら、住宅ローンを払い終えるのは65歳。
この場合なら子供が巣立つ50歳の節目と、住宅ローンを払い終える65歳の節目がポイントになります。
仮に今の会社で定年まで仕事をする場合、50歳までは今の収入を維持しつつ、その後は定年まで仕事を減らすという見通しが立ちます。
逆に50歳の節目に転職し、心機一転、新たな仕事に取り組むと言うプランも考えることができるでしょう。
今の仕事にそこまで魅力を感じていないのだとしたら、今すぐに転職を考えるのも良いでしょう。その際、上で考えたようなライフプランに沿った形で転職活動ができれば、より自分のライフプランに合った仕事が見つかるかもしれません。
例えばリクナビネクストでは自分の強みを判断する無料診断が可能です。
仕事をどう捉えるかによって、パフォーマンスや幸福度は変わる
ポジティブ心理学を研究する、心理学者のエイミー・ルゼスニュースキー氏の研究によれば、仕事に対する見方は「義務」、「出世の道具」、「天職」の3つがあり、それぞれどう捉えるかによって仕事のパフォーマンスや幸福度が違うと言う研究結果があります。
仕事を「義務」と感じている人
仕事を「義務」と感じている人は生活のために働いているので、嫌々働いている人です。これでは当然、パフォーマンスも幸福度も低いです。
仕事を「出世の道具」と感じている人
仕事を「出世の道具」と感じている人は出世欲や権力、ステータスにモチベーションを感じます。ある程度の結果は残せますが、常に競争をする姿勢なので、幸福度はそれほど高くありません。
仕事を「天職」と感じている人
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「天職」はその通り、仕事そのものにやりがいを感じている状態です。仕事が天職だとしたら当然、パフォーマンスも幸福度も高くなります。
天職の一例として、例えばイチロー選手は野球の練習が嫌だと感じた事は一度もないと言うことをインタビューで答えていました。練習が苦にならないのと練習が苦手な人とではどちらがパフォーマンスが高いかは明白でしょう。
つまりイチロー選手にとって野球は天職なわけです。もしこれが野球そのものは好きではなく、地位や名声だったり、給料を稼ぐ手段だとしたらあそこまでのパフォーマンスは出せていないでしょう。
今の仕事を「天職」に変えるには
だからこそもしも今の仕事にやりがいを感じられていないとしたら、自分の天職を見つける必要があります。先のルゼルニュースキー氏の言葉を借りれば、「人は最も制限の多い、お決まりの仕事に従事している時でも、自分たちの仕事を天職に変えることができる」ということです。
ポジティブ心理学者たちの研究によれば、成功者のほとんどは、自分たちの仕事をより大きな背景の中で眺め、その仕事に対して積極的に意義と喜びを持ち込んでいます。
レンガ積み職人の例えで言うならば、時給何ドルでレンガを積むつまらないと考える人と、みんなの信仰のよりどころになる教会の壁の一部を作っていると考える人とでは、仕事に対するモチベーションは全く違います。
仮に今の仕事がつまらないと感じていたとしても、自分がどうしたら今の会社の業績に寄与できるか、会社に貢献できるのか、どうやったら自分の能力を最大限に発揮できるかを考えることで、今の仕事を自分の「天職」にすることもできます。
そのために新しい部署やプロジェクトに移動したり、自分がよりやりがいを感じられるような転職先を探すことも一つの手段でしょう。
自分がどんな仕事にやりがいを持てるか、客観的に判断するには、一緒に働いてるメンバーや家族友人などに客観的に自分がどんな仕事に向いているかを聞いてみることも有効です。あるいは、転職サイトに登録して、転職のプロにアドバイスをしてもらうのもいいかもしれません。