会社員は経営者目線を身に付けると将来の安定が増す
社長や上司から「経営者目線を持て」と言われたが意味不明。少なくとも給料分はちゃんと働いているのに、必要以上に会社に尽くす必要はない。そう思うのも無理はありません。
しかし実は「経営者目線を持つこと」は会社のためだけではなく、あなた自身の将来をより安定させるものでもあります。経営者目線を持った社員はどの会社でも必要とされるからです。
そもそも経営者目線とは?経営者目線の身につけ方などご紹介します。
目次
経営者目線を持つことは自分の経済的な安定に繋がる
そもそもあなたはなぜ会社員として働く道を選んだのでしょうか?
起業をするのでもなく、フリーターになるでもなく会社員を選んだのは「経済的な安定」を重視したからではないでしょうか。会社員として働く理由が経済的な安定であるなら、あなたのニーズは定年まで安定的に働き続けられることでしょう。
会社が社員に求めるものは「目の前の仕事をこなすこと」でもありますが、将来にわたって会社を存続・発展させていくことでもあります。
目の前の仕事をこなすだけなら、会社にとって必ずしも必要な人材とは言えません。イコールそれは経済的な安定を脅かす状態です。
会社に必要とされるには、会社の望む「会社の存続・発展を考えられる、経営者目線」を持った方が良いでしょう。経営者目線を持った社員は会社に必要とされ続けますから、あなた自身の求める「経済的な安定」はより確かになります。
仮に今の会社がダメになっても、経営者目線が身に付いていれば転職も容易ですから、あなた自身の経済的な安定はより確実にできます。
「経営者目線」とは何でしょうか?
「経営者目線」とは事業全体、業界全体を見渡して理解できること
経営者目線とは、平たく言えば「広い視野で事業を捉えられること」です。
会社員の場合、営業なら営業の、経理なら経理の仕事と部門ごとに仕事が分断されているため、自分自身が担当する仕事以外はよく分からないということが大半でしょう。
全体の流れが分からないと、全体を把握している人から指示を受けないと仕事ができません。自分自身でその仕事がどんな意味があるかを理解できないからです。
社内で新規事業が立ち上がった場合、会社の方針がまずは市場シェアを一気に取りたいという戦略なら、短期的には赤字でもとにかく売ることが大切です。
逆に市場シェアが十分に取れた段階なら、値上げすることもできるでしょう。ライバルとの競争が激化しているなら、ライバル商品よりも魅力的な機能を開発するという判断ができるかもしれません。
「経営者目線」があると時間軸の視野も広がる
時間軸でも同様です。営業マンなら目先の数字、今月のノルマしか見ないかもしれませんが、営業部長なら年間の数字を意識するでしょう。そして経営者なら、5年後、10年後を意識しながら自社のことを考えています。
その時々によって事業全体、業界全体を見渡して理解できること。これが経営者目線です。
「経営者目線」を身につけるには
事業全体の理解や業界への理解が第一歩
「経営者目線」を身に付けるには、事業全体の理解や業界への理解が第一歩です。そもそも自社の商品はどうやって生まれたのか?その商品はどんな人向けで、ライバル製品とどんな違いがあるのか?その商品を買ってくれる人は今後増えるのか、減るのか。そういったことに興味を持つことから始めましょう。
社長や上司の視点を聞いてみる
自社の商品の成り立ちを自分で調べつつ、社長や上司からも聞いていくとより理解が進みます。特に創業社長の場合は自分が立ち上げた事業に思い入れがありますから、喜んで教えてくれるでしょう。
取引先やお客様の意見を聞いてみる
また、実際に自社の商品を利用するお客様や取引先にも話を聞ければ、新たな視点に気づくことができます。そうやって事業だけでなくその周辺を網羅的に理解することで経営者目線が身につきます。
会社にとって自社の商品を売るだけではなく、会社の企業価値を高めてくれる社員はとても貴重です。あなた自身の会社員としての価値は高まりますし、自身の経済的な安定はより強固なものになります。