40代だが管理職に向いていない、平社員に戻りたい

      2019/08/18

電車の吊革を持つ中年男性

早い人は30代から、遅くても40代に差し掛かると社歴が長くなる分、社内では管理職としての役割を求められることが多くなります。

管理職と言う事は役職者になるということですから、収入そのものは上がります。一般的に言えば出世ルートともいえますが、人によってはどうしても管理職(マネージャー職)が向いていないと言う人もいるのではないでしょうか。

目次

管理職に向いていないと自覚のあった友人

私の友人の1人も、同期よりも仕事ができることを社内で評価された結果、30代半ばで管理職に抜擢されました。しかしその友人はプレイヤーとしての仕事のパフォーマンスこそ高かったものの、お世辞にもマネージャーに向いている人物とは言えませんでした。

友人として付き合う中でも、マネージャーとして必要な、人を指導するようなコミニケーションが不得意なのはよくわかりました。本人もそれを自覚しているようで「自分が管理職に向いていないのはわかっている、しかし会社からは管理職として人をマネジメントすることを求められる」とよくぼやいていました。

友人は転職も検討したと言う事ですが、会社では有能な人材としての評価があったため強く留意され、結局、プレイングマネージャーとしての仕事の仕方を身につけるようになりました。

人を育成すると言うより、常にOJTをするようなやり方でしたが、彼なりのプレイングマネジャースタイルを身につけた結果、会社を辞めることなく管理職として仕事を続けられています。プレイングマネージャーである以上、業務量は多いですが、なれないマネジメントをするよりよっぽど生き生きとしています。

今の仕事を続けるべきか、それとも平社員に戻るか、転職するか

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管理職に向いていないと自分でもわかっているが今の仕事を続けるべきか、収入が減るのを覚悟で平社員に戻るべきか、それとも転職や独立起業するのか。

40歳ともなるとまだまだ家族のためにお金がかかるし、親の介護の問題も意識し始める頃です。ましてや自分の今後のライフプランも気になるでしょう。

40歳の節目に管理職に向いていない、仕事を続けるべきか止めるべきかなど、今後のライフプランについてどんなパターンが考えられるか、私の周囲での体験談を主にご紹介したいと思います。

管理職に向いていない場合の選択肢

指指しをする中年男性

管理職として残る

管理職に向いていないということは現場作業が好きか、人のマネジメントが好きではないということが多いと思います。現場作業が好きな場合は、先に上げた友人の例のようにプレイングマネージャーとして仕事を続ける選択肢もあります。逆にマネジメントが好きでない場合は管理職として仕事を続けるのは難しいかもしれません。しかしマネジメントといっても部下のメンタルケアをまったく度外視して、仕事の割り振りだけに徹するパターンも可能です。

平社員へと降格させてもらう

管理職としての仕事に自分が向いてないと感じるならば、降格をお願いすることも良いでしょう。その場合は目先の給料が減る、出世コースから外れるため将来に渡って収入増が見込めない、プレイヤーとして自分の技術を磨き続けるなどの覚悟が必要です。しかし、プレイヤーとして常に現場に向かうと言う意味ではやりがいのある仕事に間違いありません。

転職をする

今の会社に不満を持っているならば、いっそ転職も検討しても良いかもしれない。あるいは有望な転職先があり、今よりも高待遇の仕事につける場合は転職するのは有効でしょう。しかし今の会社に不満がなく、今よりも待遇面で劣る転職先しか見つからない場合は今の仕事を続けるか、上司に掛け合って平社員に戻してもらうなどの方がよいでしょう。

独立起業する

自分の技術と営業力に自信があり、独立してもやっていけると言う自信があるならば、独立するのもいいかもしれません。しかし独立しても成功するとは限りません。独立後もなるべく仕事がしやすいように、例えば今いる会社から仕事を振ってもらえるように根回ししておくとか、今付き合いのある会社から仕事をもらえるような流れが作れないかなど、独立後に困らないように計画的に動く必要があります。もちろん、今の会社に迷惑をかけないようにするのは大前提です。今の会社とこじれてその業界で仕事がやりづらくなるのは絶対に避けなければなりません。

ケーススタディ

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Aさんの場合

30代後半から管理職に抜擢されるが、残業代がつかなくなった分、手取りはそれまでにも下がってしまった。管理職として人を育成したり、マネジメントするは昔から苦手だったが、なんとか続けてきた。若くして結婚したこともあり、子育てもひと段落した頃、そこまで収入にこだわる必要がなくなり、今後の人生設計を考えるようになった。以前から老後は田舎に暮らしたいと嫁さんと常々話していたため、子供の独立に合わせて地方の支店に出向し、田舎暮らしをすることを予定している。

Bさんの場合

40を過ぎた頃に管理職に抜擢されたBさん。少なからず出世に意欲があったため、管理職に抜擢された事は当初は喜んでいた。しかし管理職として働く上で、プレイヤーとしての仕事も続けてしまい結果として仕事量だけが増えてしまう。そのために体調を崩しがちになってしまった。周囲からの勧めもあり本人もオーバーワークを自覚していたため、プレイヤーとしての仕事を積極的に部下に振るようになり、管理職としての仕事を全うできるになった。

Cさんの場合

管理職の仕事に嫌気がさし、転職を決意。持っている知識を生かして別の会社に就職をした。他社でも必要とされる技術を持っていたため、給料こそ管理職時代よりも下がってしまったが、満足して仕事を続けられている。

Dさんの場合

管理職の仕事に嫌気がさし、転職を決意するも、なかなか転職先が見つからない。起業も考えたが、そこまでのモチベーションもなく、今後の人生設計に行き詰まりを感じていた。結局、今の会社で管理職を続けたほうがよいと考えて会社に残る決断をした。

会社員勤めが嫌で独立した、私自身の場合

ガッツポーズをする眼鏡の男性

私自身は、昔から独立したいと言う願望があったため、30を前にしてフリーランスとして独立しました。しかしフリーランスの場合、業務はもちろん営業も自分でしなければなりません。この営業部分が私は得意ではなく、最初の頃は仕事を受注するのにとても苦労しました。

苦手ながらも人脈を開拓する中で、1人ならば細々と食べていけるぐらいのお仕事はいただけるくらいになりましたが、それも独立してから5年ほどは苦しい時代が続きました。家賃が遅れがちになることも何度かあり、そのたびに苦しい想いをしました。40歳を過ぎた頃には収入も安定していきましたが、今度は逆に体力の衰えも感じて、このままあと20年30年と続けられるかどうかを不安に感じています。

だからといって会社員に戻りたいとは思わないのですが、独立して食っていくと言うのはやはりとても大変です。

独立と言う響きは魅力的ですが、しかし独立した後、毎月決まったお金を稼ぎ続けること、これはとても大変なことです。そういう意味ではサラリーマンとして働くと言う事は、毎月決まった金額が手元に入ってくるのでとても安心感があります。それでも独立したいと言う場合はそれだけの覚悟が必要です。

転職市場で自分がどれくらいの価値があるか、もしも転職した場合はどれくらいの給料がもらえそうかを一度確認してみるのも今後の人生設計のために有益かもしれません。

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